看護助手の仕事には向いている人と向いていない人がいます。
現場ではコミュニケーション能力が問われることから、人によって適性がはっきり表れます。
看護助手に向いている人
看護助手に向いている人の特徴は以下の通りです。
細かい気配りができる
看護助手の仕事は患者さんの身の回りの世話や心のケアになります。
こうした患者さんの世話をするにあたっては、常に様子を気遣ってあげられることが重要です。
細かい気配りができれば、患者さんの些細な変化に気づくことができ、容態が急変した際にも迅速に対処できます。
たとえ直接的な医療行為に携わることはなくても、看護助手は医療従事者の一員です。
医療従事者としてきちんと患者さんのサポートをしていけるのであれば、看護助手として働き続けることができます。
きちんと人と接することができる
患者さんのケアは単純作業ではありません。
日頃から思いやりや優しさを忘れることなく患者さんと接することで、きちんとサポートしてあげることができます。
看護助手として働く上では、患者さんが何を求めているのか、どんなことに気を遣ってほしいのかを考えることが大切です。
どんな場面でも臨機応変に行動できる
医療現場では患者さんの容態は急に変化することがあり、どんな些細なことでも見逃すことはできません。
看護助手は食事や入浴の介助をすることから、患者さんとの距離がとても近いため、変化にいち早く気付くことができます。
場合によっては少しの体長の変化が命に関わります。
急な事態でも医療従事者として臨機応変に行動することが必要になってきます。
また日頃担当している業務でもその時の病床数や状況で業務内容が変わることもあります。
そうした時に柔軟に動けることが看護助手には求められます。
力仕事をきちんとこなせる
患者さんの入浴介助や異動の際の手伝いなど介助業務の割合が大きく、大人の身体を支える必要があります。
こうした業務をこなしていくには、体力がある程度必要です。
また前述したように患者さんの体調は急に変化することがありますので、予想外の事態でも適切に行動できる精神力も求められます。
新しいことを覚えることが苦にならない
医療現場では毎日わからないことや新しいことに触れる機会がとても多いです。
看護助手であっても、日頃から知識やスキルをしっかり身に付けておかないと、いざという時に対処できなくなります。
向上心を持って新しいことを覚えていくと、柔軟な対応がしやすくなり、仕事を楽にこなせるようになります。
看護助手に向いていない人
看護助手に向いていない人の特徴は以下の通りです。
コミュニケーションが苦手
看護助手は患者さんや看護師など、さまざまな人とのコミュニケーションがあります。
基本的に人と接することが苦手な人やそれほど人に興味を持てない人は、看護助手の仕事がつらいと感じることが多いです。
責任感に欠けている
直接的な医療行為を行わなくても、看護助手は人の命を預かる立場にいます。
そのため、人の命と生活を預かっているという責任感がないと、きちんと仕事をこなすことはできません。
看護助手として働く以上は、常に責任感を意識しましょう。
自発的に行動できない
患者さんの容態は急に変わるため、看護助手には臨機応変な行動が求められます。
予想外の事態に直面する医療現場では、医療従事者それぞれが自発的に行動する必要があります。
いつも誰かの指示を待っているようですと、看護助手として働くことは難しいでしょう。
チームワークを大切にしない
医療機関では常にスタッフ間のチームワークがも求められます。
ほんの些細な伝達ミスでも、患者さんの命に関わる事態になりかねません。
普段から非協力的な態度でいると、自分が予想外の事態に直面した際に周りのフォローを得るのが難しくなります。
日頃から職場の人たちとしっかりコミュニケーションをとり、いざという時に協力し合える関係を築いていきましょう。
勤務先ごとの適性の違い
看護助手の勤務先は病院やクリニックなどです。
その職場によって求められる人材の適性には違いがあります。
病院
病棟勤務であれば多くの患者さんと接していかないといけません。
また勤務している診療科によって必要な介助やケアの内容は違います。
どこに配属されるかで業務内容は違ってきますので、どんな職場でも働くことができる柔軟性が求められます。
診療所やクリニック
診療所やクリニックでは患者さんとの距離が近いため、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
また受付業務やデータ入力など事務的な仕事を行うこともあります。
そのため、看護助手としての知識やコミュニケーション能力はもちろん、基本的な事務スキルも必要になってきます。